皮膚科で働く
皮膚科を診療科目としている医療機関は、日勤のみ、土日祝休みととしているところがほとんどです。
しかし、その仕事内容はアレルギー、アトピー、白斑やニキビなど肌荒れといった一般的に知られる症状のほか、熱傷症状や薄毛対策に関しての治療とまで多岐に亘ります。そのため勤める看護師の仕事量はとても多く、残念ながら残業はあまり避けられないといえるかもしれません。
看護師がこの皮膚科を選ぶ理由として、他の科と違って患者の急変や急患というものがないという意見が多く挙げられています。
これは特に家族を持っていたり、ブランクがある看護師に多いのだそう。確かに、家族がいれば自身だけの時間というのは難しいものです。それに子供が小さければ小さいほど、仕事中であろうと呼び出しがかかる事は致し方ない事ですから、緊急呼び出しがかかる科というのはとても難しいといえるでしょう。
さて、皮膚科に勤める看護師にとって、仕事をする上で心掛けなくてはならない事はなんでしょうか?
それは患者へのデリカシー。毛と並んで、皮膚は体全身に及びます。そして、下着や水着を着た際に隠れた部分というのは「プライベートゾーン」といい、その人が断る限りは守秘する事が出来る部位になっているのです。
という事は、いくら見るのが医師や看護師だといっても、患者はとても嫌なもの。しかし看護師はその部位の処置も行わなければなりません。そこで看護師は、患者の為に素早い処置を行う事が必要になってくるのです。
最初のうちはそれもなかなか難しい事かもしれません。しかし、そういった経験がある皮膚科看護師の処置は「早い」と評判が高いのだとか。そのため、皮膚科から別の科へ転職する際、皮膚科での勤務経験があるというだけで採用されやすくなるといいます。
また、皮膚科には一般皮膚科と美容皮膚科があります。
美容皮膚科は、一般皮膚科のようにアトピーなどの原因を突き止め治療するものではありません。皮膚にこれといった疾患がないにも関わらず、自身の生活環境や素行によって発生したシミやニキビといったもののピーリング、レーザー治療などの業務を行います。この美容皮膚科というのは、近年美意識の高い女性患者が増えている事で需要が増しているのだといいます。
その為、美容皮膚科に勤める看護師は一般皮膚科に勤める看護師よりも、よりハードな仕事を求められるそうです。
どちらの皮膚科を選ぶかは看護師の自由。あなたに合った皮膚科を選んでみてはいかがでしょうか?